タイプ練習-ホームポジション

さて、昨日は入力方法について書きましたが、で、どうやって練習したらいいの?も、よく聞かれる質問です。特に、お仕事や資格取得のためにタイプスピードを上げたい方からの質問ですね。

大事なのが、「下を見ない」下を見ても、結局自分の手や指が邪魔になってキーボードの刻印が読めず、手や指をずらして確認して、入力して・・・とやっていると、実はとっても時間がかかるだけでなく、目や首、肩にも負担がかかるんですよ。

某整体の先生曰く、人間の身体で一番重いのは頭。人間の目って、左右の視野は広いんだけど、上下はそんなに広くない。ということは、下を見て(手元を見て)入力する人は、自然と頭が下がってしまうんです。そうすると、その重い頭を支えるために、首、肩、背中、腰などに負担がかかるんだそうです。でもブラインドタッチができれば、もう頭は下がりません。姿勢も良くなりますよ!

練習するかたは、できれば書見台を買ってディスプレイの脇に置き、書類や原稿、練習問題はその書見台に置くようにしましょう。たまに手元、キーボードの前や横に置いているかたを見かけますが、これで入力している方はほぼ間違いなく姿勢が悪い。そして、この入力方法で入力がすごく速い!という方をほぼ見かけません。また、画面、キーボード、書類と視線が上下にいったりきたりするので、首や肩に負担が大きく、そのうえ入力箇所を見失いやすいようです。書見台を横に置き、ブラインドタッチができるようになれば、視線だけ左右に動かすだけですし、左右は視野角が広いので頭を動かすこともありません。入力箇所を見失うことも減ってきますよ!いいことばっかり!

まずはホームポジションを覚えましょう。

デスクトップパソコンでも、ノートパソコンでも、ほとんどのキーボードには「F」と「J」のところに指で触って分かるぽっちやでっぱりがあると思います。まずそれを探しましょう。キーの真ん中にある場合と、キーの下のほうにある場合があります。指でなでなでしてみてください。ありましたか?
見つかったら、「F」に左手の人差し指、「J」に右手の人差し指を置きます。ここが基本の位置です。指でこの二つの位置を確認し、そこを基準に移動する場所を確認して入力し、基本の位置に戻る。を繰り返します。
次に、その隣に中指、薬指、小指とひとつずつ置いてみましょう。「A」が左手小指、「;」が右手小指です。
ここがホームポジション。「ホーム」ですから、必ずここに帰ってくるようにしましょう。

次に指の動きですが、基本は上下にしか動かしません。
左手小指の担当は「1」「Q」「A」「Z」たった四つです。数字をテンキーで打つかたなら、たったの三つです。ホームか、上か、下か、だけ。
ほかの指も基本の動きは同じです。ただし、左人差し指は「4」「R」「F」「V」のほかに「5」「T」「G」「B」も担当します。
同じように右人差し指も「6」「Y」「H」「N」と「7」「U」「J」「M」を担当します。それでも八つ。数字を除けば六つずつです。

これを基準とし、まずは基本の指使いを覚えましょう。ただし、これが絶対ではありません。たとえば「ゆ」と入力するなら基本通り右人差し指で「Y」「U」と打つより、「U」を中指で入力したほうが早かったりします。これは基本を覚えたうえでの「最適化」と呼ばれるものです。基本を踏まえたうえで、さらに自分なりの最速の入力方法を身に付けていきましょう!

入力しにくい、覚えにくい文字の入力について

パソコンを使うに当たって、みなさんが最初にぶつかる壁かもしれません。

タイピング

「ディズニーランド」の「ディ」って、どうやって打つの?「マッキントッシュ」とか、小さい「っ」の後ろにさらに「しゅ」とか、どうやれば入力できるの?とか、まぁみなさんの質問でも多いところです。

まず「ディ」ですが、正解は「DHI」これが覚えられない人は、「で」と小さい「ぃ」を組み合わせればOK。
で、小さい「ぃ」は?これは「L」または「X」を先に打てば良いのです。「LI」ほら「ぃ」。
頭に付ける文字はどちらでも構いません。両手を使って入力するため、「あ」「え」は「L」と、「い」「お」「う」は「X」と組み合わせて入力すると早く入力できますが、そこまでスピードにこだわるなら「DELI」で「ディ」と入力するより「DHI」で覚えてしまいましょう。
たまにしか使わないから忘れちゃう!って方は「L」は「LITTLE」の「L」と覚えておくといいかもしれません。
小さい文字を打つために「LITTLE」の「L」を先に打つ、と覚えてください。

では小さい「っ」は?これは簡単。次の文字を1回多く打ちましょう。
「切手」は「KITTE」「バット」は「BATTO」「雑誌」は「ZASSI」または「ZASSHI」
この小さい「っ」も「LTU」「LTSU」「XTU」「XTSU」などで入力できますよ。でも「KILTUTE」と入力するよりは「KITTE」のほうが入力が簡単だし、早くなりますので、こちらで入力する癖をつけましょう。

苦手といえば「ゃゅょ」これも頭に「L」か「X」を付ければ入力できるのですが、日本語ではしょっちゅう出てくる言葉ですし、規則性があるので、それを覚えれば大丈夫!
まず「「ゃゅょ」が付く言葉を考えてみましょう。
「きゃ」「りょ」「みゅ」「ちゃ」「じょ」「ぴゅ」・・・・・。
「ゃゅょ」が付く文字は「き」「し」「ち」「に」「ひ」「み」「り」「じ」「ぢ」「び」「ぴ」すべて子音が「I」になる文字ですね。しかも、各行に一度しか出てこない「か行のき」「さ行のし」「た行のち」・・・・・。ほらほら、なんだか規則性が見えてきた気がしませんか?
で、肝心の「きゃ」はどうやって打つの?ということですが、「KYA」これで「きゃ」です。
「きゃ」は「か行」ですから始まりは「K」これに「YA」を付ければ「KYA」「きゃ」ほら簡単!
「I」の代わりに「YA」「YU」「YO」を打てばいいんです!
「しゅ」なら「さ行のゅ」で「SYU」
「びょ」なら「ば行のょ」で「BYO」

組み合わせていけばどんな文字も打てるようになりますね!
「ショッピング」は「SYOPPINNG」「出発」は「SYUPPATU」これで「失敗」「SIPPAI」しないで「練習」「RENNSYUU」できますね!

日本情報処理検定協会の検定対策について(日本語ワープロ)

あくまでも合格の為のコツ。ですね。実際の仕事での活用も大事ですが、資格取得の為には時間内に解答を作ることが大切ですから、時間短縮はとても重要です。

今までのように、毎週のレッスンで皆さんにお教えするのは難しいので、少しづつですが、各試験、各級のコツを書いていこうと思います。

初回はやはり、一番受験者数の多い「日本語ワープロ」検定試験から、「速度」の試験のコツを。

全ての級で、タイプスピードを測る「速度」の試験と、ビジネス文書を作る「文書」の試験があり、速度は各級に設けられた基準値を上回ること。文書は80点以上を獲得すること。の、2つが揃って初めて合格となります。

ただし、速度の試験は、入力した文字数から、誤字、脱字、変換ミス、余分字などのミス分を引いた文字数が、採点結果となります。

ミスの減点については以下の通り。
初段・1級・準1級  1ミスごとに5字減
2級・準2級  1ミスごとに3字減
3級・4級  1ミスごとに1字減

級が高くなるほど、スピードだけでなく、正確さも求められているということですね。

1番気を付けたいのが変換ミスです。例えば試験問題が「ねずみ」となっているところが「ネズミ」と変換されてしまうと、3ミスとカウントされ、準1級以上では15文字分減点されてしまいます。

日険の採点方法は問題文を基準としますので、「わたしたち」を「私達」と変換した場合は、問題文の文字数である5文字分が減点対象となります。入力時点でミスが無くても、変換ミスで大きな減点になるのです。

タイプの正確さだけでなく、変換の正確さ、問題文に忠実に入力する技量を測る試験ですね。

では、読めない漢字が出てきた時はどうしましょう?
実生活では、周りの人に聞くとか、辞書で調べるとか、IMEパッドを使って入力するなどが考えられますが、試験の際にはどれも難しいですね。

それが1字、2字だったら、この際飛ばしてしまいましょう。試験時間はどの級でも10分と短いので、考えている暇は有りません。わからなかったら飛ばして、その分多く文字を打てば良いのです。

仕事の書類では許されませんが、検定対策としては有効です。考える間に、手を動かしましょう。